【完全版】海外サッカーで役立つ英語サッカー用語

海外サッカーで活躍するためには、試合中に使われる英語のサッカー用語を理解し、スムーズにコミュニケーションをとることが不可欠です。言葉の壁があると、指示を正確に理解できず、プレーに支障をきたす可能性があります。この記事では、ポジションから戦術、審判用語まで、サッカーフィールドで頻繁に使われる英語表現を徹底解説します。

ポジション・役割に関するサッカー用語

サッカーでは、各ポジションを正確に英語で表現することが基本中の基本です。チームメイトやコーチとのコミュニケーションの第一歩として、まずはポジション名をマスターしましょう。

Goalkeeper (GK) / ゴールキーパー

ゴールを守る最後の砦であるポジションです。ペナルティエリア内では唯一手を使うことができます。「Keeper」と略して呼ばれることも多いです。試合中には「Save it!」(セーブしろ!)や「Come out!」(飛び出せ!)などの指示が飛び交います。

GKは声を出して守備陣全体をコントロールする役割も担っているため、コミュニケーション能力が特に重要です。例えば「Push up!」(ライン上げろ!)と指示して守備ラインの位置調整をすることがよくあります。

Defender / ディフェンダー

守備を担当する選手の総称です。特に「Center Back (CB)」はゴール前を守る中心的な守備の選手で、「Mark number 10!」(10番をマークしろ!)といった指示を出したり受けたりします。サイドの守備を担当する「Fullback (FB)」は「Right Back (RB)」と「Left Back (LB)」に分かれます。

守備時には「Clear!」(クリアしろ!)や「Stay tight!」(マークを離すな!)といった表現が頻繁に使われます。効果的な守備のためには正確な位置取りの指示が重要なので、これらの表現をすぐに理解できるようにしておきましょう。

Midfielder / ミッドフィルダー

中盤でプレーする選手です。守備的な「Defensive Midfielder (DM)」、バランス型の「Central Midfielder (CM)」、攻撃的な「Attacking Midfielder (AM)」などに分類されます。「Switch it!」(逆サイドに展開しろ!)や「Turn!」(ターンしろ!)といった指示が飛び交います。

ミッドフィルダーは攻守の橋渡し役として英語表現を素早く理解して対応する能力が求められます。「One-two!」(ワンツー)や「Through!」(スルーパス)などの攻撃の合図も頻繁に使います。

Forward / フォワード

得点を狙う最前線の攻撃的選手です。「Striker」や「Center Forward (CF)」と呼ばれることもあります。サイドで攻撃する「Winger」(ウィンガー)も攻撃的なポジションです。

「Hold!」(キープしろ!)や「!」(抜け出せ!)といった指示に従ってプレーします。ゴール前での瞬時の判断が求められるため、シンプルな表現が多用されるのが特徴です。「Shoot!」(シュート!)や「Square!」(横へ出せ!)などの表現はすぐに反応できるようにしておきましょう。

フィールド・設備に関する英語サッカー用語

サッカーの試合は様々な場所や設備で行われます。コーチの指示を理解するためには、フィールドや設備に関する用語も把握しておく必要があります。

Pitch / Field / ピッチ・フィールド

サッカーの試合が行われる場所のことです。イギリス英語では「Pitch」、アメリカ英語では「Field」と呼ばれることが多いです。「Get off the pitch!」(ピッチから出ろ!)といった表現で使われます。

試合中には「Middle of the pitch」(ピッチの中央)や「Final third」(ピッチを1/3分割した時の敵陣側)といった位置表現もよく使われます。地域によっても呼び名が異なるため、どちらの表現にも対応できるようにしておくと便利です。

Penalty Area / ペナルティエリア

ゴール前の長方形のエリアで、このエリア内でファウルをすると相手チームにペナルティキックが与えられます。「Box」と略して呼ばれることも多いです。「Get it out of the box!」(ボックスからボールを出せ!)といった指示で使われます。

ペナルティエリア内ではGKが手を使えるため、戦術的に非常に重要なエリアです。「In the box」(ボックス内で)や「Edge of the box」(ボックスの端)といった表現も覚えておきましょう。

Goal Line / ゴールライン

ゴールポストの間を通るフィールドの端の線です。ボール全体がこのラインを越えると得点となります。「Ball crossed the line」(ボールがラインを越えた)などの表現で使われます。

VARの導入により、「Goal-line technology」(ゴール判定システム)という表現も頻繁に耳にするようになりました。ゴールの判定に関わる重要な用語のため、正確に理解しておく必要があります

試合中に使える実践的な英語フレーズ

サッカーの試合中、瞬時のコミュニケーションが求められる場面は数多くあります。ここでは、実際の試合で役立つ実践的なフレーズを紹介します。

Man on! / 背後に相手がいるぞ!

これはサッカーフィールドで最もよく聞かれるフレーズの一つです。ボールを持っている味方選手に、見えていない位置から相手選手が迫っていることを警告する表現です。「!」(後ろに気をつけろ!)と同じ意味で使われます。

この一言で選手はボールを素早く処理するか体を入れて守るなどの判断ができるため、非常に重要な合図です。

Time! / You’ve got time! / 時間がある!

周囲に相手選手がおらず、ボールを持った選手に時間的余裕があることを伝えるフレーズです。慌てずにプレーできることを意味します。「No pressure!」(焦るな!)と同義で使われることもあります。

焦らずに次のプレーを選択できるという安心感を与える重要な声かけです。

Switch it! / Switch play! / 逆サイドに展開しろ!

攻撃の方向を反対サイドに切り替えるように指示するフレーズです。相手の守備が一方に偏っている場合に有効な戦術です。「Switch the field!」と表現されることもあります。

試合の流れを変える重要な戦術指示のため、即座に理解して実行できることが大切です。

Mark up! / マークしろ!

守備時に相手選手をマークするよう指示するフレーズです。「Mark!」のみでも同じ意味を持ちます。特に守備の組織化が必要な場面で頻繁に使われます。「Pick up your man!」(自分のマークにつけ!)という表現も同じ意味で使われます。

セットプレーの前など、相手選手それぞれに対して守備の担当を明確にする必要がある場面で使われます。守備の基本となるコミュニケーションであり、チーム全体の連携に直結するため、即座に対応することが求められます。

ルールと審判に関する英語サッカー用語

サッカーのルールを理解することは、円滑なゲーム進行のために不可欠です。審判の判定や指示を正確に理解するための用語を覚えておきましょう。

Foul / ファウル

サッカーのルールに反する不正行為を指します。「Push」(押す)、「Trip」(足を引っ掛ける)、「Kick」(蹴る)などの行為がファウルとして判定されます。「That’s a foul!」(それはファウルだ!)といった表現でよく使われます。

審判は「Free kick to blue team」(青チームのフリーキック)などとファウル後の判定を伝えます。ファウルの判定基準は審判や国によって微妙に異なるため、国際試合では特に注意が必要です。

Offside / オフサイド

攻撃側の選手が、ボールと相手の最後から2番目の選手(通常はディフェンダー)よりも前方にいる状態でパスを受けると判定される反則です。「Flag is up for offside」(オフサイドでフラッグが上がった)といった表現でよく使われます。

オフサイドのルールは複雑で、「Active play」(プレーに関与)や「Interfering with an opponent」(相手への干渉)といった判断基準があります。VARの導入により、オフサイドの判定はより厳密になっているため、最新のルール解釈を理解しておくことが重要です。

Yellow Card / Red Card / イエローカード・レッドカード

イエローカードは警告、レッドカードは退場を意味します。「He’s been booked」(彼はイエローカードをもらった)、「He’s been sent off」(彼は退場になった)といった表現が使われます。

イエローカードは2枚でレッドカードとなり退場となります。「Second yellow, and he’s off!」(2枚目のイエローで退場!)といった実況でもよく耳にします。カードの対象となる行為は各国リーグや大会によって判断基準が異なることがあるため、所属リーグのルールをよく理解しておきましょう。

プレーテクニックに関する英語サッカー用語

サッカーの様々なテクニックには固有の英語表現があります。コーチからの指示や戦術説明を理解するためには、これらの用語を知っておくことが不可欠です。

Dribble / ドリブル

ボールを足元でコントロールしながら運ぶ技術です。「Take him on!」(ドリブルで抜け!)、「Beat!」(相手を抜け!)といった指示でよく使われます。

ドリブルのスタイルには「Close control」(狭いスペースでのコントロール)や「Pace dribbling」(スピードを活かしたドリブル)など様々な表現があります。状況に応じたドリブルスタイルを理解し、指示に従えることが重要です。

Pass / パス

味方選手にボールを送る行為です。パスの種類は多岐にわたり、「Through pass」(スルーパス)、「Back pass」(バックパス)、「One-touch pass」(ワンタッチパス)などがあります。

試合中には「Pass it!」(パスを出せ!)、「Play it simple!」(シンプルにプレーしろ!)といった指示がよく飛び交います。状況に応じた適切なパスの選択が求められるため、様々なパス表現を理解しておくことが大切です。

Tackle / タックル

相手からボールを奪うためのディフェンス技術です。「Slide tackle」(スライディングタックル)や「Standing tackle」(スタンディングタックル)などの種類があります。

「Great tackle!」(ナイスタックル!)、「Well timed!」(良いタイミング!)といった表現で称賛されることもありますが、一方で、危険なタックルは「Reckless challenge」(無謀なタックル)として警告の対象となります。タックルの判断は非常に繊細であり、言葉による表現も重要です。

Header / ヘディング

頭でボールをコントロールする技術です。「Win the header!」(ヘディングで競り勝て!)、「Head it away!」(ヘディングでクリアしろ!)といった指示でよく使われます。

ヘディングの種類には「Defensive header」(守備のヘディング)や「Attacking header」(攻撃のヘディング)などがあります。ヘディングは得点やクリアリングの重要な手段であり、指示を的確に理解することが試合の結果を左右することもあります。

戦術に関する英語サッカー用語

現代サッカーでは戦術理解が非常に重要です。コーチの戦術指示を理解するために、主要な戦術用語を把握しておきましょう。

High Press / ハイプレス

相手陣地の高い位置からプレッシャーをかけてボールを奪う戦術です。「Press high!」(高い位置からプレスをかけろ!)、「Squeeze up!」(全体を押し上げろ!)といった指示でよく使われます。

ハイプレスは体力を消耗する戦術ですが、相手ゴール近くでボールを奪えればすぐに得点のチャンスになります。チーム全体の連携が必要なため、関連する英語表現を正確に理解することが成功の鍵となります。

Counter Attack / カウンターアタック

相手の攻撃から素早く守備に切り替え、少ない人数で一気に攻め込む戦術です。「Break!」(カウンターだ!)、「Quick transition!」(素早く切り替えろ!)といった指示が使われます。

「Hit them on the break!」(カウンターで攻めろ!)という指示が出たら、即座に前を向いて攻撃に参加することが求められます。瞬時の判断が求められるため、指示を聞き逃さないようにしましょう。

Build out from the back / 後方からのビルドアップ

ゴールキーパーやディフェンダーからパスをつないで攻撃を組み立てる戦術です。「Play from the back!」(後ろからビルドアップしろ!)、「Keep possession!」(ボールを保持し続けろ!)といった指示が使われます。

この戦術はリスクも伴いますが、相手の守備を崩す効果的な方法です。正確なパスとポジショニングが必要なため、関連する細かい指示も理解できるようにしておくことが大切です。

Overlap / オーバーラップ

サイドバックなどが味方選手の外側を追い抜いて前進するプレーです。「Overlap on the right!」(右でオーバーラップしろ!)、「Get around him!」(外側を回り込め!)といった指示が使われます。

オーバーラップは数的優位を作り出す効果的な戦術です。特にサイドアタックの際によく使われます。タイミングとスピードが重要なため、声の掛け合いが成功の鍵となります。

チームメイトとのコミュニケーションで使える英語フレーズ

サッカーは11人で行うチームスポーツです。効果的なコミュニケーションがチームの成功を左右します。ここでは、チームメイトとの意思疎通に役立つフレーズを紹介します。

Call for it! / ボールを呼べ!

パスを受けたい時に声を出して自分の位置を知らせるよう促す表現です。実際には「Here!」(こっち!)や自分の名前を呼ぶことが多いです。

サッカーでは視野の限界があるため、声によるコミュニケーションが非常に重要です。大きな声ではっきりと自分の位置を伝えることで、スムーズなパス回しが可能になります。「I’m open!」(フリーだ!)という表現もよく使われます。

Hold the line! / ラインを保て!

守備ラインの位置を維持するよう指示する表現です。オフサイドトラップを成功させるために重要な指示です。「Stay in line!」(ラインを維持しろ!)という表現も同じ意味で使われます。

ディフェンスラインが崩れると簡単に裏を取られてしまうため、ラインコントロールは守備の基本です。全員が同じタイミングでラインを上げ下げすることが重要なため、明確な声かけが必須です。

Push up! / ライン上げろ!

守備ラインを前に押し上げるよう指示する表現です。オフサイドトラップを仕掛けたり、相手を自陣から遠ざけるために使われます。「Step up!」(ラインを押し上げろ!)という表現も同じ意味です。

特にゴールキーパーがこの指示を出すことが多く、チーム全体の位置取りに大きく影響します。全員が連動して素早く前に出ることが重要なため、この指示を聞いたら即座に反応する必要があります。

Well done! / Good job! / ナイスプレー!

チームメイトの良いプレーを称える表現です。「Great tackle!」(ナイスタックル!)や「Nice pass!」(ナイスパス!)など、具体的なプレーを指定することも多いです。

ポジティブなコミュニケーションはチームの雰囲気を良くし、パフォーマンス向上につながります。お互いを称え合う文化を作ることで、チームの結束力と自信が高まります。特に失敗した後の励ましの言葉は重要です。

実際の試合で使う状況別英語フレーズ

試合中は様々な状況が発生します。状況に応じた適切な表現を知っておくことで、スムーズなコミュニケーションが可能になります。

攻撃場面での表現

攻撃時には素早い意思疎通が重要です。「Make a run!」(抜け出せ!)、「Support!」(サポートに来い!)、「One more pass!」(もう一本パスを繋げ!)といった指示がよく使われます。

特にゴール前では「Shoot!」(シュート!)、「Cut back!」(カットバック!)など、シンプルで明確な指示が重要です。攻撃の成功率を上げるためには、適切なタイミングで的確な指示を出し合うことが不可欠です。

守備場面での表現

守備では組織的な動きが求められます。「Press!」(プレスをかけろ!)、「Drop!」(下がれ!)、「Cover me!」(カバーしてくれ!)といった指示で連携します。

特に危険な場面では「Clear it!」(クリアしろ!)、「Put it out!」(外に出せ!)など、安全を優先する指示が出されます。守備の成功はチーム全体の連携にかかっているため、明確な声かけと即座の反応が重要です。

セットプレー場面での表現

セットプレーは事前に準備した戦術を実行する重要な機会です。「Near post!」(ニアポスト!)、「Far post!」(ファーポスト!)、「Short corner!」(ショートコーナー!)といった指示で作戦を伝えます。

また、「Man marking!」(マンツーマンで守れ!)、「Zone marking!」(ゾーンで守れ!)といった守備体制の指示も重要です。セットプレーは試合の勝敗を分ける重要な場面のため、関連する用語を正確に理解しておくことが必須です。

まとめ

この記事では、海外サッカーで役立つ英語サッカー用語を網羅的に解説してきました。ポジション名から戦術用語、試合中の実践フレーズまで、サッカーフィールドで必要な英語表現を幅広く紹介しました。

  • ポジションや役割に関する用語を正確に理解することが重要
  • フィールドや設備に関する表現を把握しておく
  • 「Man on!」や「Time!」などの実践的フレーズをマスターする
  • ルールや審判に関する用語を理解して円滑な試合進行に貢献する
  • 戦術用語を習得してコーチの指示に即座に対応する

海外でサッカーをプレーする際は、これらの英語表現を実際の場面で積極的に使ってみましょう。練習から少しずつ取り入れることで、実戦でも自然と使えるようになります。もし海外サッカー留学や海外でのプレーに興味があれば、ぜひキミラボにご相談ください。キミラボは、アスリートのキャリア形成を長期的かつ継続的にサポートする企業です。特に、アメリカ大学スポーツ留学のサポート相談件数1,000件以上の実績を持ち、500校以上の提携大学から選手のレベルや希望に最適な学校を紹介しています。

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